虚栄の智慧者:第四百二十一章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

虚栄の智慧者

 

虚栄の智慧者

あなた方を懊悩とさせる、俗世に深く沈むこの世の俗人から、狙われることも、誘われることも無く、生きる目的である罪の償いを為せる方法を探しているというのなら、無能に見える者と、役に立たない者と思われることです。

それには、己の知を自慢することも無く、難しい質問への回答を知ったとしても、他者に驕らず、他者を助けて歩いても、それを話すことも無く、世間の役に立たない、役立たずと罵られても我関せずと道を歩く者は、罪の償いの神への道を、楽に歩くことが出来る。

虚栄の智慧者は、それを周りに見せびらかしては、いつも他人を見下し、喜びを感じている。そのような者は、いつか必ず、その小賢しい振る舞いによって、最後の足搔きを迎える。

 

智慧者

ある智慧者の話をしましょう。

彼は、知に優れており、知らないことはすぐに足し前ができ、身につけてしまう。皆、彼の才知に驚いていた。

彼には沢山の肩書があり、どれもこれも自慢したくなるものばかりであった。しかし、それを隠してこそ、真の智慧者ではあったが、周りの者達へ傲り尊大ぶる彼は、ただの智慧者として歩いていた。

彼の噂は国中に広がり、常に戦争を繰り返していた国にとって、危うい状況に追い込まれていた時に、彼の噂を聞いた軍部は、彼を呼び軍師を命じた。

彼は、怖かった、たとえ軍師とはいえ、いつ戦火の中に送り込まれるかわからないことから、自分がどうすれば助かるかを一番に考え、その為には、やはり今の状況から、国を優位に立たせなくてはならない、そのための策略を練った。

彼は、兵士たちの命のことなど考えることは無く、攻めることだけに自分が助かる活路を見い出し、半年が過ぎた頃には、十万を超す兵士を失っていた。

彼は、兵士を失っても、前よりは敵軍を押し戻していることを自慢にしていたが、十万を超す兵士の命にはまったく触れることは無かった。

 

戦士

前線で死んだ兵士には、死人に口なしであったが、重い傷を負っても国へ戻された兵士たちからは、この作戦は無謀で在り、相手がなぜ今は前に出て来ないのかを口々に上層部に話をした。

それを聞いた軍部は、軍師を呼び、今回はどのような犀利から考えたのかと問われた。彼の頭の中は、己が助かることしか考えていないことから、智慧を使いその場しのぎの答えがすらすらと出てきた。

そして、敵軍が何故前に出ないかなど、無能な兵士にわかるはずがありません。と答えた。

それを聞いた司令官は、彼に、では一度最前線の様子を、その目で見てきて欲しい。と命令を出した。

彼にとっては、最も恐れていたことであり、それを避けるために、無駄死にになるとわかってはいても、兵隊を次から次へと前へ前へと進めさせたのに、何とか最前線へ行かない方法をと知恵を働かせたが、軍の命令に対して、言い訳などしたなら、逆にその場で殺されることにもなるので、従うしかなかった。

 

前線へ向かう智慧者

彼は、数名の部下に守られながら、最前線を目指し馬を走らせた。彼が最前線に着いたときに、馬から降りることが出来なかった。

その足元には、夥しい数の死体が積み重なっており、どこにも足の踏み場は無く、生きている兵士たちは、死体の上を這って、それでも指令に従い前に進んでいた。

彼は、我慢をして、死体の上に足を置き、その中には腕の無い者や、首が無い者までおり、彼は恐怖に慄いていた。

それでも、彼の頭の中には、その現実を作ったのが自分であるにもかかわらず、無駄死にをさせた兵士への陳謝さえなかった。

彼が、最前に遣ってくることは、敵軍にはすでに知られており、敵軍は、彼が来るのをじっと待っていた。

見張りの者が、彼がいることを見つけると、合図を出し一斉に彼を捕まえて、自軍の本部へと連れてきた。

軍師が捕虜となったとすれば、今後の戦略など全てを知っているので、敵軍は、捕虜として、話し合いを選択し、優位に立とうと考えていた。

しかし、軍師を最前線へ送った司令官は、その軍師は、敵国であるあなたの国の軍師で在る、その証拠に、我が軍の大切な兵士たちを殺させた。それが全てであり、我が軍の軍師は、捕虜などにはなってはいない。と話し合いに応じることが無いことを告げた。

司令官は、指示に従い亡くなった兵士のことについて、我が軍の兵士はすべて優れており、優れているからこそ、その知を隠し、指示に従ったのであると話した。

 

神

戦争は、それから数か月後に終わりを迎えた。司令官は勝利を国王に伝え、その職を辞し、戦争で亡くなった全ての者のためにと、戦争を行ってはならないことを、後世に語り続けるための本の執筆に残りの人生を捧げた。

捕虜となった智慧者は、作戦が全く分かってもいなかったが、敵軍から拷問を受けている途中で頽落した。

彼が、智慧者であっても、それを見せびらかすような、人を見下すようなことを行わなかったならば、軍師にもならず、惨い殺され方はしなかったことでしょう。

智慧がある者は、知を隠し、智慧が無いものは、知恵があるような振りをせず、あるがままを受け入れて、楽にしなさい。すれば俗人は、あなたを避けていく。

世の役に立たないと罵られても、何を気に留めることも無く、誹られても、顔色を変えることなくいれば、俗人は本気で争ってこようなどとはしない。

智慧があっても、世の役に立っても、それを驕傲しては、常に多くの俗人があなたに纏わりつき、あなたを俗世に引きずり込もうとして、俗人をも神への道を歩くようにしようと思ってはいても、結果は、あなたが俗人へと墜ちていくことになる。

小事を為すとは、他者に親切にしたことであり、それを身褒めるはよい、されど、他人に誇示してはならず、然るに、あなた方の道は小成の積み重ねで天へと続いている。

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償い」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身