足を無くした君へ:第五百十八章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

足を無くした君へ

 

砂浜

彼女は、軟風の中で、楽しく砂浜を歩く子供たちに目をやって、岩陰に座っていなければ、見ることが出来ない、この風景は、砂浜を歩く人々には、わからないだろうと、こころ随喜に、夢を見ていた。

何かの音を聞き、岩陰から後ろを振りむくと、そこには何故か一羽のカモメが、彼女を見つめていた。

カモメの言葉が分からない彼女は、心の中でカモメと話をしはじめた。カモメさん、どうしてたった一羽で、岩の上にとまっているの。

カモメは、彼女が事故で片足が動かなくなった時に、号泣し死ぬことを望みながら、涙が枯れるまで、涙したことを覚えているけれど、いまでは、それでよい、このような体になってよかったって、どうして思えるようになったの。

彼女は、カモメに、思念も捨てて、無いものを欲しがることを止めた時に、この体に深厚を覚えるようになって、これでよかったんだと、決して言い聞かせるのではなく、涙が枯れた時に、今の気持ちが現れたの。

カモメは、なるほど、生まれつきならば、仕方がないとか、幼少期にはいじめられたりして、自分や親を恨み、そこから抜け出すことはできないかもしれないね。

 

砂浜と愛

私は、これを愛し、この私を眷顧する人のきっと役に立っていると思っているの、だから、悲しいことも、眠りの中でこの体になった夢を見ても、夢に揺り起こされることも無いの。

この片足が、ロフストランドクラッチに支えられても私は生き、生きている証に道を歩いている。

この世には、片足ではなく両足が無い人もいると思うと、私なんかは瑣末であって、これでも人の役に、ほんの少しは立てていると思う。

カモメは言った、風が木々の葉を揺らしても、君の心を動かすことはできないようだね、風後に乗れる僕たちの楽しさのように、風は君に喜びを与えるんだろうね。

人間たちはいろいろな夢を持ち、それが成熟するときに、大切な何かを失う。そのような者がこの世には多くいるけれど、僕らは、空からそれを見て、行う恥ずかしさを知らず、この世での楽しみだけの為に、暗愚として生きている者を見て首を傾げている。

でも、君は違うね、足を引きずろうとも道を歩き人を救う。君とは違い健常者でいればいるほど、欲望が抑えられなくなっている者が多くいる。

 

足を無くす砂浜

君の足が動かなくなった時に、もう元に戻ることが無いと知った時、君は恋人の手を握り紅涙を流し、ただ泣いたね、涙が枯れるまで泣いたね。

恋人は、その日を境に病院へ来ることも、手紙を認めても、電話をかけても、君のところへ戻ることが無かった。

君の涙が枯れた時、恋人に捨てられたとは思うことなく、最初から分かれることが決まっていただけのことで、彼を責める気持ちは微塵もなかったね。

彼女は、カモメに聞いた。私の一番の喜びや、一番やりたいことを知ってる。カモメは答えなかった。

彼女はカモメに言った、私の一番の喜びは、この体でも人のために生きていくこと、一番やりたいことは、全国の障碍者施設を回って、元気と笑顔を置いてくること。

 

砂浜と足

カモメは言った。もし、私がその足を治してあげたなら、それの方が、君のやりたいことを、もっとできるでしょう。

カモメは、足は自然に治ったと周りに言うのなら、私が、その足を治してあげよう、それの方がよいのではないだろうか。

彼女は、間髪入れることなく、大きな声で笑いながら、それはだめ、この体だから、健常者のように沢山の人を助けて生きられなくても、僅かでも私の足が人々の為に役立ち、障碍者の人に笑顔を配れるの。だから、足は今のままでいい。

カモメは頷いた。足を治すことを望まないなら、これから人々を助けながら歩いていく君に、恋人を見つけてあげようか。

彼女は、また笑った。それならお願いします。とまた笑った。大丈夫、私と街を歩けば、奇異の目で見られる彼がかわいそうだから、心配しないでカモメさん。

カモメは、そんなことを気にする男は紹介しないから大丈夫、君のために人生のすべてをかけて、君の道を一緒に歩き、人々を助けていける相手を紹介してあげるよ。

 

カモメ

彼女は、カモメさんは、どうして私と話せるの、急に話せてることが不思議になった、どうして。

君の中にいる神様と、君は会話をしているんだよ。それを、僕と話していると思っているだけだよ。

カモメが言葉を話せたって、人に言っちゃだめだからね。これは、君の動くことを無くした足が、僕と話すように君に伝えたから、僕と話しているというよりも君の中の神が話しているような感じだね。

そろそろ、僕は仲間のところへ行くよ。君も、あの船がいかりを上げて、さよならを言う、見送り人がテープを受け取り、船が出港したなら、君も帰りなさい。

数日後に、出会う相手がいたなら、君の足に涙を流すことも無く、君と君の道を一緒に歩く人だからね。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身