死刑囚の最後の思い:第三百九十三章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

死刑囚の最後の思い

 

死刑囚

人の力で何かを得ようとする愚か者は、作為から逃れることが出来ないようにできている。それでいて作為を無くせる者となるには、俗世にいて俗世にいることを忘れ、自然にゆらゆらと道に従えば、作為を捨てて歩くことが出来る。

ある死刑囚が、牢の中で考えていた。どうして、あのとき、怨嗟する相手を殺さず、奴をわざと生かして、奴の家族を皆殺しにしたのだろう。でも、自分の中では、それによって奴が死ぬまで何十年と苦しみ血涙するだろうと作為して、罪のない家族を殺したのは、間違っていたのだろうか。

死刑因は、死刑になることを考えることよりも、罪のない家族を殺したことに、己の犯した悪辣な行為が許せなくなっていた。

死刑因は考えた、もう一度生まれ変わることが出来るのなら、奴を殺して家族には手を出さない。だから、神様早く死刑にしてください。そして生まれ変わって、奴を殺させてください。

殺し方はすでに決めています。業苦の中で苦海を味わわせ、劇甚な痛みを感じさせながら、ゆっくりと殺してやります。

 

殺し方

死刑因は、俗世にいて俗世を味わっていたために、罪を知らずにいた。罪とは、人を殺すことと、電車で席を必要とする者に、席を譲らないことに、一片の差異も無い。

人を殺すことと、困っている者に席を譲らないこととには、あなたは大きな差があると思うかもしれないが、全く同じ重たさなのです。

人を殺さないことは、理性の働きなどとは違い、ただ勇気がないだけであり、席を譲らないのは、己の事しか考えることが出来ない愚か者か、人を殺す勇気が無いのと同じで、どうぞ座ってくださいと声をかける勇気がないだけのことです。

私は、何度か書いてきた通り、人を殺しても逃げて、生きて、罪の償いを行う事が大切であり、牢に入り三食困らず、寝る場所にも困らず、誰を助けることもできず、上手くいけば最後には苦しむことなく、一気に殺して頂ける、そんな中にいて、罪の償いは出来ないのです。

 

刑務所

死刑因が、牢に入り五年が過ぎた頃、まだ、死刑にならないのかと看守に怒鳴りつけていたら、看守が一言、出来るだけ長く生きさせておいた方が苦しいだろう。と言った。

死刑因は、その言葉を聞いて、どこかで同じことを聞いたことを思い出した。それは、来世で自分自身で決めた、奴の殺し方と同じじゃないのかと、気づいた。

死刑因は、早く死んで奴を殺したいのに、なぜ、こんなに長く生きていなければならないのか、生きるということは苦しみに他ならない、それは何故なのかを考え始め、それを紙に書いてみた。しかし、答えは出てくることは無く、看守に今度は丁寧にお願いをしてみた。

先生、私の悩みを聞いて、何か良い方法を教えて頂けないでしょうか。看守は、話してごらんなさいといって、彼の話を最後まで聞いた。

 

死刑囚と本

翌日、死刑因の元へ、看守から数冊の本が届けられ、それを読んでみれば、答えが出てくるかもしれないと言われた。

死刑因は、朝から晩まで時間が許される全てを使い、数冊の本を読み返しながら読み終えた。死刑因は、来世で殺すと決めていた者のことを思い、涕涙の中で彼に手を合わせ、謝罪をした。

死刑因は、彼の家族や彼にどうすれば謝罪が出来るのか、そればかりを考え、また、本を届けてくれた看守に、その旨を聞いてみた。

看守は、謝罪の手紙を書いてくれたら、こちらで手続きを踏んで相手に届くようにしてみますが、謝罪の言葉は、あなたを少しだけ満足させるだけであり、罪を償うことにはならないことを、知っておいてくださいといった。

死刑因は、一生懸命に謝罪の言葉を並べて手紙を認めた。それを看守に渡して、看守の言う通りで、自分の中で自分がほっとしていることに気が付いた。

 

死刑囚と手紙

死刑因は、彼から返事が返ってくることが怖いのだけれど、もし、そこまで謝るのなら許す、などと書いた返事が来たなら、どれだけ有難いことかと、返事が来るのも、来ないのも、怖くて怯えていた。

三か月が過ぎても返事が来ることは無かった。死刑因は、当然のことであり、後は、最も重要な罪の償いの方法を考えていた。

死刑因は、看守から借りた本の中に書かれてた言葉を、唱えてみた。道を持って歩く者には聖人が現れ、真理の扉を開く者となれる。

学のない死刑因には、意味はさっぱり分からなくても、なぜか、その言葉が頭の中でくるくると回り続けていた。

死刑因は、ある日のこと、その意味は、罪の償いに関することであり、何かここにいても、出来ることがあると言われているのかもしれないと考えた。

そして、出来る限りのことをしながら、出来るのならば、死刑執行の日が遠い先になるよう願いながら、努力を惜しむことが無かった。

死刑因が、己の罪に向き合うことが出来てから、二年が過ぎたときに、刑務所から拘置所へ移された。

死刑因は、来る日が来たと、思い残すことはもっと罪の償いのために、刑務所で他の人の重たき仕事を、お手伝いしながら生きていければよかったと涙した。

輪廻転生を望むものに知らずになっていく者は、必ず、死を前にしたときに、後悔をすることになり、棺の中で涙を流して、左へと歩く。

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身