神と教誨師と無期刑:第二百七章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

神と教誨師と無期懲役

 

神を悟った者が洗い場で働く

彼はある街のレストランで洗い場の仕事をしていました。年齢は五十四歳なのですが、刑務所にいたせいなのか、年齢よりも十歳は老けて見えました。

仕事ぶりは非常にまじめで、もう一人洗い場には女性の方がいるのですが、その人の分も黙々とこなして、二十代の若い従業員の人たちから「早くしろよ」などの年上への尊敬の念もないような言葉を一日中浴びせられていても「はい」と答えて、一生懸命仕事をしています。

彼の仕事時間は、午前十一時から午後十一時までで、間に休憩がある契約でも、食事以外に彼が休憩することはありません。

彼の帰り道で、待つことにしました。

彼は上下グレーのジャージ姿に、リュックを背負っていました。私は、すみません飲みすぎて気持ち悪いので、病院に連れて行っていただけませんか。と声をかけてみた。

彼は、急いで私に立ち寄り、おんぶしますから乗ってくださいと言われたので、横を向いて、すみません。何だか変ですが、気持ち悪いのがなくなりました。と伝えました。

そうですか、本当に大丈夫ですか、でもよかった。はい、大丈夫で気持ちよさが戻ってきました。

私は、この年でおんぶされるのも恥ずかしいですが、正直に申し上げておんぶしていただきたかったです。と言って、二人で笑った。

もし、よろしければ、もう少し飲みたいので、ご馳走しますから、いかがでしょうか。彼は、ありがとうございます。私はお酒が飲めないんです。

そうなんですか、こちらこそご親切にしていただいたお礼を、お酒にしか結びつけることが無い、バカ者で申し訳なかったです。

いや、是非、お酒は飲めなくても、何かの縁ではないでしょうか。居酒屋に行きましょう。私は、ノンアルコールですけど、それでもよければ、いかがでしょう。

よかった、飲む飲まないに関係なく、このようになると彼が奢る側に立ってくれたのだから、後のことは気にせずにお話ができる。そして生の出番だ。

 

居酒屋で語る殺人

二人で居酒屋に入り、彼はノンアルコールドリンクで、当然のことながら私は、生。そして、私は、今日のお礼を乾杯とともに述べた。

彼は、とんでもない、私の行為は当たり前のことというか、行わなければならない行為なんです。だから、このような人のためになるチャンスに巡り合ったことは、本当にありがたいことです。今日はついていました。

そこまで言っていただいては、助けられた私としては、ありがとうございましたの言葉しかありません。それでいいのでしょうか。

彼は、それでいいどころか、そのおかげで最近チャンスが来ないなと思っていたので、本当に、巡り合えて嬉しかったです。

こちらこそ、助けて頂き、その上お酒をご馳走にまでなってもいいのでしょうか。ご馳走になることを早めに軽く言っておかないと気が気でなりません。

そんなことで、会話は親切にすることから始まりました。とりあえずは親切は、親切なので話は頷きあうだけでした。

 

刑務所無期懲役

彼が、この年でお酒を飲めないというのもお恥ずかしい限りです。でも、本当は飲めます。でも、私の過去がそれを許さないんです。当然のことなのですが。

そうなんですか、飲みすぎて何やら大変なことを仕出かされたとかでしょうか。私も何度かあります。

お酒を飲んではいませんでした。素面で彼女を殺したんです。

申しわけございません。私の過去の行いに嘘を挟みたくないのです。でも、この話はやめましょう。気分の良いことではなくなりますからね。

とんでもないです。私のようなものに、重たいもののお話をして頂けることは、私にとっても学ばせて頂くことになりますので、有難いことです。

そうですか、私は二十三歳の時に、お付き合いをさせて頂いてた女性を殺しました。

私は昨年、三十一年間いた刑務所の中から出てまいりました。

私は始め殺した彼女のことを恨みました。だから裁判でも一貫して反省の言葉は口にしませんでした。それ以上に、悪いのは彼女の方であることを述べました。

それらが原因かもしれませんが、判決は無期懲役でした。その頃は、無期懲役でも、十五年前後で仮釈放で出られると、聞いていたので、当時は三十八歳で世間に出られるなら、なんだってできると夢も持っていました。

それが、刑法改正で、仮釈放の期間が三十年程度になったみたいで、それを聞いた時には、人生のやり直しはないと考えました。

命を奪ったことは悪いことです。でも、その時はそれ以上に彼女が憎かった。いつも嘘ばかりつき、私がそれを信じて何かすると「そんなこと知らない。信じる方が悪い」このようなやり取りが日常茶飯事でした。

彼女のために借金が百万円を超えていました。今とは貨幣価値が違うので、二十三歳の私には、返せるあてもなく、厳しかったですね。彼女が嘘さえつかなければ、借金などしなかったのに。

どうしても彼女の行いの方が悪い、だから苦しみました。自分の罪と向き合えない、という感じでしょうか。

 

キリスト教教誨師

ある日、所内でキリスト教の聖書を約したというか、子供でも読めるような内容で書かれている本と出会い、キリスト教に入信しようと考えました。そこで、キリスト教の教誨師さんの説教を希望して、色んなことを教わりました。

刑務所では、好きな宗教に入ることが出来て、イスラム教を希望すればイスラム教の教誨師の先生から、直接お話を聞くことができるんです。

もちろん受刑者全員が、どこかの宗教に入るという事はありませんが、誰かに何かを打ち明け、優しく応えてほしいから、その為に宗教を選択する人もいました。

私は今キリスト教徒です。でも、それほど熱心かといわれれば、それほどでもないんです。だけど、イエスが私を改心させてくださったことは間違いないと思っています。

それだから、彼女を殺したことを今は心の底から後悔しています。でも、彼女を許せているのかと言えば、言葉が出てきません。

あの日のことを思い出すと、他の方法を考えなかったのかという後悔はあります。例えば、彼女から遠くに逃げたり、自殺という形で私自身を存在しないようにすれば、彼女を殺すことはなかったのです。

実は首を絞めたのは過去に二度あり、その二度とも、彼女が、もう二度と嘘はつかないと言ったので、元々殺す気もないから、嘘はつかないの言葉を信じて、許せたのです。

本当に殺してしまったのは、三回目の首絞めの時でした。もう、どうしようもなく自分が止められなくなるまで、こいつに人生を狂わせられた。そう思って、殺してしまいました。

今の私の楽しみは、週に一度休みの日に、三時間かけて彼女のお墓に手を合わせに行くことです。そこでは、色んなことを彼女と話します。彼女は、私のことをどう思っているのでしょうか。

墓前に手を合わせ、数時間は座っているのですが、彼女の答えはいつも、「昔のようにかっこいい風貌にならないと、彼女ができないよ」こんなことを私に言う事も多々あります。殆どくだらない話で盛り上がっています。もちろん自分の頭の中の創造の言葉だと思います。

彼女と週一で会ってはいても、あの時、二十三歳だった時に、真理と言う言葉を知って、行動が出来ていれば、彼女に振り回されることもなく、彼女の嘘など、笑って無視が出来ていたと思います。

彼女を絞殺し、三十一年間の刑務所生活を経て、ばかばかしい言葉に聞こえるでしょうが、出てきた時は「浦島太郎」です。そして今は、浦島太郎のまま、真理を追究しています。

その中にいても、彼女のために何ができるのか考え、探して、探して、神の七つの掟を知りました。

 

神が限られたもの呼び寄せる

私は、彼女のためではなく、神の七つの掟を見つけた時から、最後に私が行うべきことはここにあったと思いました。

過去世と言われる生まれ変わる度に重ねる人生、それでも今の人生で同じことを繰り返す悪の魅力、でも、ここでやっと私が生まれ変われると思いました。善人として人様のために生きれば、輪廻転生はしません。私は、今回で輪廻転生を行わない生き方を選びました。

私はキリスト教徒でもあり、神の七つの掟を信じる者でもあります。

キリストが、エクレシアと呼ぶものがあります。この世の中から、神の何らかの目的を持って召し出された限られた者たち、という事でもあり、それを集める天国という教会の意味もあります。神によって、この世から神の使命をもって召し出された者たちを意味します。

これは、神の化身の言う「大木の神から私が託された者たちだけが、ここを読みに来る」や「必ず託された者達を天国へ連れて行く」等と、同じものだと思われます。

すると、キリストも神の化身であったという事になると思っています。どう思われますか。

 

キリストを信じる殺人犯と神の化身

私にやっと話す機会が与えられた。私は、あなたに聞きたいことが一つあります。あなたは、彼女に許されたいのか、逆に彼女を許しているのか。

あなたは、一生懸命に彼女を許し、そして彼女に許してほしいと思っていると感じました。いかがでしょう。

そうです。

だとしたら、今のあなたの行いやキリスト教や神の七つの掟を守られていれば、必ず、あなたの思い通りになります。

お墓の前に人は座り込むと半醒半睡という状態になります。もちろん眠ってはいないのですが、夢うつつ状態にトランスと呼ばれることになるので、会話が始まりだすと、多分止まらないくらい、会話が弾んでいることでしょう。もちろん会話の中身は、どうでも良いようなことだけしか話してはいません

不惜身命と言えば、あなたのキリスト教とは違いますが、ことは同じなので、これからも命を惜しむことなく、神の七つの掟を続けていくことです。

それと、二十三歳のあなたは彼女を本当に愛していましたか、愛してなんかいませんでしたよね。

だけどなぜ彼女から離れなかったのかと言えば、あなたが孤独だった、それが理由で、彼女を失いたくなかった。そうですよね。

そうさせるのは彼女の上手い嘘だったことは確かです。そして、そこで踊っていたあなたが、すべて悪いのです。

愛しているふりをして、孤独が来ないようにする。彼女の嘘よりも酷いのはあなたであるとは言えないけれど、三十一年前のあなたと彼女の両方が、そのような定めを決めていたという事です。

だから、どちらにも大非です。

 

キリストに救われ神の七つの掟を行う

これからあなたの残り僅かな人生を、毎日のように神の七つの掟を行ったなら、それを今のように彼女に話に行くと良いでしょう。そのように、楽しみながら、罪の償いを終わらせることです。

彼女が殺された後、彼女は地獄へ行くことを選択して、地獄へ行きました。彼女は、嘘を平気でついては、人を惑わせること、貶めることを楽しみとしていたことに号泣し反省をし地獄へ向かいました。

彼は、私を見つめて「私は、キリストに改心され、神の化身により天国に行きます」と話した。

ふと彼の手を見ると、酒のコップを持っていた。まぁ、杯酒解怨、心の憂いを解きほぐすこともたまには良いでしょう。

彼は、あなたはどのような方なのでしょう。あなたのことを何も聞かないでいましたが、彼女がなぜ地獄へ行ったと言い切れるのでしょう。

失礼トイレに行ってから、、、、、、、

ご馳走様でした。

 

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身