盗む-心と物:第五百五十三章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

盗む-心と物

 

盗む

今日は盗みを働く二人の男の話をしましょう。

一人目の男は、色男で、女好き、言葉巧みに女を口説いては、女の心を盗み、盗まれた女たちは、男を憎んでも何も出来ず、ただただ一人泣き崩れていく。

男は、そんなことはお構いなしに、次から次へと女の心を盗んで、気が付いたときには、千人を超える心を盗んでいた。

そんな男が、ある日のこと、テレビを見ていたら、神について語る者がいて、その者の話が面白く、その者の話が、本になり販売されていることを知り、興味が湧いてきたので、本を手に入れることにした。

男は、その本を読み、己の行ってきたことに、深い詫言の念を抱いた。そして、男は完全に変わった。

男は、次に出会った女性と結婚をして、二度と他の女性に手を出すことを止めて、罪の償いをしようと心の底から思い、善行を行いながら、生きることにした。

男は妻と別れた。理由は妻の浮気で、妻にとっては相手の男性を真剣に愛してしまっていた。男は全く怒ることも無く、離婚届に判を押して、妻に一言いった。幸せになってほしい。

男は悟っていた、こうなったのも己が沢山の人の心を弄んだことが原因だろう、これからも善行を積んで、生きて行こう。それしか己には残っていないと心から思った。

 

人の心を盗む

次の男は、空き巣泥棒で、五回も逮捕されていた。男は、家に忍び込み、金目の物を盗むのが得意ではあったが、よく為損もした。

そして、逮捕されても、刑期を終えて釈放されると、すぐに泥棒に変わっていく、その繰り返しで、成長をすることが無かった。

そんな男が、ある日のこと、テレビを見ていたら、神について語る者がいて、その者の話が面白く、その者の話が、本になり販売されていることを知り、本屋に駆け込み、本を盗んできて、あっという間に読み終えて、本屋に駆け込み、盗んだことを謝罪して、本の代金を支払った。

男は、その日を境に泥棒を止めて、まじめに働くようになった。誰よりも働き、善行を行いながら、罪の償いをして、生きていくことにした。

 

二人の盗人

この二人は同じ盗人であることに変わりはない、しかし、盗んだものの大きさは計り知れないほどの違いがある。

一人の男は、心を盗んだ、もう一人の男は、物を盗んだ、前者は大きな罪だが、後者は大した罪でもない。

人の心を弄ぶ者は、いつか己の心も盗まれて、持て遊ばれて、全てを無くすことになる。

空き巣泥棒は、この世の法で罰せられるが、大した罪と言えるほどのことでは無い。

心を弄ぶ者は、この世の法では罰せられないが、大罪である。

しかし、二人とも感知し、その後、本の中に書かれていた、善行という他者の為に生きることを、倦まず撓まず行い続けることで、いつの日か許される日が来るかもしれないと、ひたすらに歩き続けた。

 

盗みの違い

当然、人の心を盗んだ男は、泥棒の男よりも、多くの善行を積んだからであり、手を抜くようなことも無く、最後の日が来るまでと、知らぬ間に善行が身につき体が動くようになり、淫靡な事よりも、善行は己に喜びと楽しさを与えてくれることを知った。

二人の男はともに、金の草鞋で神を探し、措能わず神の道を歩くことになり、過去の過ちを顧みることより、前へ前へと善行を積み重ね、ともに最後の日を迎え、今際の際に笑顔を浮かべ、棺の中で喜びの涙を流した。

二人の男には、全く関係性は無かったが、同じ日から善行を行い始め、同じ日に亡くなった。今は、当然の事、神となっている。

この男たちは、当たり前のように、右の道へと行くことが出来たのであり、いかなる悪玉であった者でも、善玉に変わることが出来るのであり、天国へ行くことが出来るのです。

一籌を輸する者のように、多少は他人よりも悪行を重ねて来た者や、何かが劣っている者の方が、善行を行おうとすることが容易に出来たりもする。

然るに、何度か話してきたが、智慧者が善行を行う事は、頭で考え続けるために、いつまでたっても善行を行う事は難しい。それ故に私は言う、阿呆になりなさいと。

 

悪とはカリスマ性

悪とはカリスマ性を持ち、ある意味で魅力的であったりもすることから、悪に魅せられては、小さな悪ならばと、行ってしまう者も多い。

しかし、小さな悪も、大きな悪と変わることは無く、一日も早く、善行を聞くのではなく、行為として行い、その行為から受ける恩恵は、悪よりも魅力的であることを知らなければならない。

最後に言っておこう、どうしても一度だけ許しを得て、悪行を行ってみたいのならば、今回の話に出てきた、物を盗む泥棒になりなさい。

決して、人の心を盗む者となってはならない。それは、人の心を傷つけ、人の心を苦しめ、人の心を愁傷とさせる。

心を盗まれ追い込まれた者は痛嘆する。人の心を盗んだ者が、善行という、その許しを得る行為を行い続けなかった場合、必ず、大きな代償が降りかかることとなる。

人の心は盗まず、善行を見せることで、人の心を動かす者となりなさい。

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身