元首と娘:第四百九十章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

元首と娘

 

元首と娘

道を求めてここへ来た限り、私は喜んで迎え入れる。それは、道を歩かせるために大木の神が呼んだのであるから、呼ばれた者は、醇風美俗と人情の厚い者ばかりで、本来持っているものは、心穏やかなはずであるが、どうしても、揺れに揺れて生きている。

いつから、そのように言を左右する者となったのか、それを思い出そうとするばかりで、道を求めても、道を進まない。

過去の罪などを思い出す必要もなく、ただ只管に前を見て、求める道を歩きながら、人情の厚い心をもって、他者を助けて歩けば、過去の罪は償える。

あなた方は、いろいろな乗り物に乗り、目指す場所へたどり着く。それと同じように、あなた方が目指す、天国へ行くために、道に乗り、そして、歩いていかなければならない。

あなた方の乗り物は、乗ってしまえば歩くことも無く、あなた方を目的地まで運んでくれるが、あなた方が求める道と言う乗り物は、あなた方を天国へと乗せて運んではくれても、その道はたとえゆっくりでも、一歩ずつ歩かなければならない。

人は過ちを犯す、そして反省する、次に且つと過ちを犯す、これは、常に肉体に勝てずに、過ちから言い訳をしては、仕方なかったことにしようという、と考えるのは、思考が働くからである。

私は、過ちを責めることは無い、しかし、言い訳をして、また同じことを繰り返す者には、その手を取って、引きずり上げようとしたくなる。

夷険一節と、逆境の時にも順境の時にも、あなたが一度決めたならば、残りの命を、それのみに生きなければ、言い訳だけで、ごまかして生きる者となる。

駁撃と他者の意見には、常に欠点を見つけて、それを責めたり、反対したりするような、愚か者の行うことを、気が付けば行っているような者となってはならない。

 

元首

古に、働き者の女がいた。女は一人娘のために、その娘が他の子たちより貧しい思いをさせてはならないと、必死に働き、きれいな身なりをさせて、他の子供と差が無いようにと、己の服は解れては、直して着ていた。

娘は、唖者であったが、耳は聞くこともでき、母のおかげで、唖であっても寺小屋で友達と仲良くでき、勉強も常に一番であった。娘は、母の姿に、いつか気が付く歳になり、母のために何かできないかと考えるようになった。

娘は十三歳になった時には、母の反対を押し切り、母の仕事を手伝いながら、周りの人たちの仕事も手伝ってあげていた。

これこそが、成長というものであり、成長は徳を積まなければ、成長をすることは無く、娘は母も他人も関係なく、一生懸命に皆を助けるようになった。

周りの者からは、母に対する対応も違ってきて、母のことを支えてくれるようになっていた。

娘は、考えることも無く、誰彼構わず助けることで、村中で頑張り者の母は周りの者から良く思われることに、娘は喜びを感じていた。

娘にとって、言葉が話せないことは、良いことであり、唖者であるからこそ、徒爾するようなことも無く、言葉で人を助けることもせずに済んだ。

 

一目ぼれ

娘が十六歳の時に、働き者で容姿端麗な娘がいるというのを聞いた山の向こうの若くして元首となった男が訪ねてきた。

男は、娘を見て、一目ぼれをした。噂には聞いていたが、その清楚で艶美な娘と話してみたくなり、声をかけた。

娘は、元首を見て、笑顔を見せたが、元首の質問に何一つ答えないことに元首は何ゆえだろうと、考えあぐねていた。

元首は、娘が唖者であることを知らなかったのである。しかし、それを周りの者から聞いた時、元首は娘に、あなたを私の御妻にしたいといった。

近くにいた娘の母は、元首様の御妻になるような家柄ではありません。きっと元首様も唖者である娘のことを、いつか嫌になるはずです。その時を思えば、娘が不憫でございますので、どうか、御妻などはお考えなさらないでください。と母親は言った。

私は、山の向こうから何故あなたの娘さんに会いに来たと思われますか、噂で、ある女性は、母のために、他人のために、一生懸命に尽くしていると聞いたから、そのような徳を積む者に、一度会いたくてやってきたのです。

人は己のために、己のためにならないことを行うことを、嫌がるものですが、娘さんは違う。人のために生きることを生きがいに感じているのでしょう。

 

妃

私の御妻となれば、私が、他人のために生きようとする娘さんを嫌いになることはないでしょう。

母親は、あなたのお噂は聞いております。他の国の元首とは違い、税を集めても自分のために使うことは無く、困っている者に分け与え、国の人々のために、人生を捧げているという方であることは、遠く離れたこの村にまで届いております。

しかし、娘は唖者であり、そのような立派な元首様にとって、邪魔にはならないのでしょうか。

元首は、邪魔になるわけがない、唖者であればこそ、余計な飾り言葉で、惑わすことも無く、皆に勇気を与える者となる。

母親は、では娘の気持ちを聞いてみましょう。母親が娘に尋ねたところ、娘は母一人を残して、遠く離れた元首様の国へ参るわけには行きません。

元首様の御妻になるのが嫌ではございませんが、どうか、私の気持ちをお察しくださいと、筆を執って書いて見せた。

元首は、娘の思いを聞き入れて、では、あなたが私の国へどうしたら来てくれるのかを、一度、国に戻り考えてみることにしよう。と告げて、御供の者と一緒に馬にまたがり帰って行った。

 

三年

それから三年が過ぎた時に、再び元首が娘を訪ねてきた。そして、元首は、私がこの村に住むことにした。と言った。

驚いた母親は、元首様、国はどうなさるおつもりですかと聞いた。元首は、私の国の民は、私の思いを聞き、皆が私の思いに応援してくれることになった。

私の国は、私と一緒の民の国であり、私が、この村に住もうとも、その思いが変わることは無く、何かあれば、いつでも国へ戻り、その指揮を執ることにした。

だから、何も心配などする必要はない、私の荷物はすでに、後ろにある馬車に積んであるので、これから、この村に見合った家を、皆で作ることにする。

家ができれば、娘さんを御妻に迎えいれたい、そして、元首は娘にお願いをして、二人は、人々のためになるように生きて、徳を積み道を歩き生涯を終えた。

徳を積むのに、身分の差などは無い、ただ他者のためになることに喜びを感じることは、数回の他者への親切で知ることができ、それを続けて、夷険一節と歩くのです。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身