定めを乗り越える:第五百三十七章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

定めを乗り越える

 

運と不運

あなた方が、輪廻転生をしてきた限り、どのように思い進めているのか、既に書いて来ているが、未だ持って、教えに倣う者は少なく、己が決めてきた罪の償いのためのストーリーだというのに、他人との見せかけだけの差に己の不運を嘆く。

あなたが決めてきたストーリーは、幸福な家庭に生まれ、不幸になる。不幸な家庭に生まれ、不幸の中で、他者の為に生きる。沢山の人々それぞれに決めてきた生き方がある。

それらは、あなた方が決めてきた、あなた方の罪の償いを終わらせるための、あなたの決めたストーリーであることを、決して忘れてはならない。

あなたがたには、運、不運、などこの世には無いことを知り、全ては己で決めてきた大小の川の流れであり、ここに呼ばれた者は、その流れを享受し、何が起ころうとも、己が決めてきた世界だということを知らなければならない。

あなた方は、今の己に起こっていることを不運と思っているのであれば、あなたはいつまでも、右の道を歩くことは無い。

今、起きていることは、己が決めてきたことであり、ただ只管に善行を行うのだと、己に笑顔で言いつけて、肉体に負けることなく歩くことが、あなたが決めてきたことなのです。

 

不運

あなた方が、ここに来たかぎり、既に何をすべきかを理解し、己の行うべき、七つの掟もわかってはいるが、今、起きている不運に超克することが出来ずにいるだけである。

あなた方は、今ある不運を取り除いて頂けるなら、そこからは他者の為に善行を行い、本来の決めてきた目的のストーリー通りに生きると言っては、拝む者がいる。

決めてきた物事の順序を誤り、今の不運が己への決めてきた大きなチャンスであると知ろうともせず、目の前の不運が過ぎ去ってくれるのならば、他者の為に生きると言っている。

あなた方が言う、その不運を享受し、そして、他者のために善行を行うのであれば、それが、あなたの決めて来た道であることを知る。

不運と思うことなく、チャンスだということを知り、ハードルを跳び越えては、七つの掟を行うのです。

不運を享受しない者は、有卦に入れば幸運が下りてきて、それが未来永劫と続き、それが己を守ることで、その傘の下にいて、他者のために善行を働くというような、愚計を弄する者となってはならない。

何度も言うが、あなた方に必要なものは、幸運でも不運でもなく、只管に、他者を助けながら道を歩く事です。

あなたが望む、他者の為に、善行を行い、徳を積み、罪を消しながら歩きたいという思いは、臨んでいるだけでは、道は現れることも無く、重たいその一歩を踏み出さなければ、道を歩くことはできない。

源から飛び出してきたなら、万物はあらゆるチャンスをあなたに与え、神はあなたを迎え入れるために待ち、チャンスを逃さず、己を見る鏡など欲しがらず、道に倒れる者たちを、救っては歩き、そして、いつか飛び出してきた、源に向かうのです。

 

兄弟の思い

ストーリーに生きた者、ストーリーに生きている者の話をしましょう。

兄弟は、幼くして両親を事故で亡くした。両親を亡くしてからは、養子として親戚に引き取られたが、その夫婦は一年足らずで、離婚をしてしまった。

養母は、子供の面倒を見るのが好きではなく、本当は分かれた主人に引き取ってほしかったけれど、生活費をもらえるということで、三人で暮らしていた。

兄弟は、仲が良くて、姉は弟の世話を養母に変わってしていた。弟は姉を呼ぶときに、どこで覚えたのか、綺麗なお姉ちゃん、と呼んでいた

兄弟は、養母から嫌われない為、養母が喜ぶことをいつも行っていた。掃除や洗濯は当たり前で、養母の靴も磨いていた。

 

不運を享受

ある日、養母が見知らぬ男性を連れて帰ってきた。兄弟は、養母が怒り出さないようにと、部屋の隅で正座をして下を向いたままでいた。

すると、養母が、この人がお前たちの父親になるから、ご挨拶をしなさい、といきなり言い出され、姉は、宜しくお願いしますと頭を下げた。

男は、宜しくね。と言った後、何も言わない弟を見て、こらお前挨拶しろよ、と言った。

姉は、すぐに、男性に、ごめんなさい、この子は知的障害があって、言葉もうまく話せないし、このような状況が何なのかを、私が、後でしっかりと話して聞かせるから、許してください。と言った。

男は、養母に、お前ガキに障害者がいるなんて聞いてねえぞ、と言って養母の髪の毛を掴んだ。

養母は、大丈夫、この子のことは姉が面倒を見てるから、あなたに迷惑はかけないから、安心してね。と言った。

それから毎日のように、男は養母と口論をしては、養母を殴ることもしばしばだった。しかし、いつの日にか、それが、兄弟に向けられるようになり、兄弟は、顔を腫らして学校に行き、そこから警察沙汰になることもあった。

 

右の道を歩く

男の暴力は収まることも無く、ある日、姉の顔にライターのオイルをかけて、火をつけた。姉は走り回り、顔をかきむしり、必死になって火を消そうとして、最後は、それを見ていた男も、我に返って怖くなり、バケツに水を汲んで、姉の顔に投げつけて、ようやく火は止まった。

姉は、髪の毛の前の部分をほとんど失い、顔の一部が爛れたようになってしまうほどの酷さだった。

男は救急車を呼ぶべきだが、己の責任がどうなるのかなど考え、ぐったりとなっている姉に、救急車を呼んでやる代わりに、自分で遊んでいて顔に火をつけたというんだ、わかったら頷け、頷けば救急車を呼んでやると言って、救急車を呼んだ。

姉の顔の一部は、Ⅲ度熱傷とも診断され、数カ月の入院後、家に戻ってきた。男は、姉を見て、気持ち悪い、と吐き捨てた。

弟は、久しぶりに会った姉に、満面の笑顔で、綺麗なお姉ちゃん、と呼んで、姉の膝に抱きついた。

 

嘆く

ある夜、弟がなかなか眠りにつかないので、姉は、本当の、お父ちゃんとお母ちゃんが、今どこにいるのか教えてあげるね。と弟に、お父ちゃんの星と、お母ちゃんの星が、いつも二人を見てくれていることを話した。

お星様になった話をして聞かせていると、弟は目を閉じて、涙を流していた。

警察が、捜査を続け、知的障害の弟への暴力で、男を逮捕した。これで、この兄弟にとっては、ようやく助かったという安堵の思いになった。

しかし、養母は、男が出所してきたら、何をされるかわからないと言って、兄弟を置いたまま、家を出て行った。

そこから兄弟は、施設に入った。施設に入っても、姉は周りの子たちから奇異な目で見られ、弟も知的障害でいじめられることから、施設では兄弟の為に別室を用意した。

ある日、姉が眠っている弟を見ていると、弟が、綺麗なお姉ちゃんが大好き、と寝言でささやいた。

姉の目からは、涙が零れ落ち、お姉ちゃんも、大好きだよ。と言って、弟の隣で眠りについた。

 

兄弟

兄弟は、街を歩けば、周りの者から避けられ、高校生の姉がアルバイト先を探しても見つかることも無く、それでも内職のような仕事を施設経由で頂くことが出来て、施設をいつか出なければならないからと、勉強の傍ら必死で働いていた。

給料日には弟をつれて、街に買い物にでかけ、顔中に包帯を巻かれたあの日から、周りの目は何も変わることは無く、いつまでも奇異な目に晒されていた。

辛かったけれど、弟に何か買ってあげたいという思いで、姉は、弟の手を取って、弟に見えないように涙を拭いながら道を歩いた。

姉が成人式で、着物を着せてもらったときに、弟は、姉に、綺麗なお姉ちゃん、と呼んで、満面の笑顔で、姉に抱きついた。

姉は、着物のまま日が暮れて、星が出てくるのを待った。弟に、今日は、お父ちゃんと、お母ちゃんが、お姉ちゃんの着物姿を見に来るけれど、なんて言ってくれるかな、笑顔で弟に話した。

弟には、何を聞かれたのかが、きっとわからないだろうと思っていたけれど、弟は、お父ちゃんもお母ちゃんも、綺麗なお姉ちゃん、と言ってると話した。

 

自分のストーリー

姉は、自分のストーリーは、自分が輪廻転生の時に作ったものであり、その自分の思い通りの道を歩いていることに、感謝をして、何も嘆くことは無く、右の道を歩き続けた。

弟は、姉が亡くなった今も、知的障害に感謝をして、他者の善行の手助けをしている。

あなた方の中で、今の己の不運に嘆く者よ、あなたの今の不運と、この兄弟の人生と、比べることは無い、必要なのは、今の不運をチャンスとし、右の道を歩くことなのです。

世の中の者たちから避けられても、右の道を歩くことを信じ、それでいて、誰を憎むことも無く、元の容姿に戻すことを願うことも無く生きた。

この兄弟のことを思いだす時が、あなたに、今後あったのならば、その時には、不運があなたを纏っていると思うことなど、無くなっていることだろう。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身