第二百七十一章:宮司と股肱之臣

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宮司と股肱之臣

 

宮司と弟子

 

如何なる時も、侮辱されようとも、耐え忍ばなけばなりません。いつも言うように、侮辱することで、相手が喜ぶのであれば、何もせずに相手を笑顔にすることができたのだから、神の七つの掟の一つを行ったことになるのです。

このようなことは、何も難しいことではありません。それは、あなた方には天国へ行くという目的があるからです。

目的達成のための、七つの掟の中の一つが、何もしなくても行うことができるというのは、相手に感謝するべきであり、間違っても相手を恨んだりしてはなりません。そんなことを考えるだけで、侮辱による我慢という神の七つの掟を得ることができたのに、それが無くなってしまうのです。

良いことが起きようとも、悪いことが襲い掛かろうとも、智慧をもって動じてはならないのです。

 

 

宮司とと弟子の賢さ

昔、ある神社に非常に素晴らしい宮司と弟子がおりました。その宮司は、毎月お布施がたまると、皆の食事や神社の修理費や諸々の経費を除き、弟子を含め神社で奉仕する者に、残りのお布施を全て分けていました。

ある日のこと、街で大きな地鎮祭があるということで、宮司にお願いしにきたので、宮司はお受けすることにしました。

当日は、弟子の中から六名を選び、宮司のお供として街まで歩いて向かいました。距離にすれば十五キロほどありました。

宮司は、あと少しで着くと言うところで、笏を忘れたことに気が付きました。弟子の中で一番足の速い者に、笏を取ってきてくれるように頼みました。弟子は、宮司に選ばれたことにいたく感動し、全速力で神社に向かいました。

 

頼まれた道をはしる

この弟子の生い立ちを少し話せば、父親は博打に狂い、誰彼見境なく近所中からも借金をしていました、そして、彼が小学生に上がったときには、知らぬ間に家を出て行きました。当然、借金は一円も返していない。母親は、その借金の取り立てと、近所中からの村八分的な扱いに疲れ、気がふれて自殺をしました。

残された彼は、その家で祖母と二人で暮らしながら、学校へ通ったが、毎日、イジメられ、唾を吹きかけられ、悪臭がすると馬鹿にされ、貧乏人と侮辱され、子供が子供に借金返せという始末に追いやられました。それでも彼は、休むことなく学校に通い続けました。

彼は、祖母から、お前は本当にかわいそうだ、だけど、自分の父親が、皆さんからお金を借りて逃げたのだから、悪いのは私たち、我慢するんだよ。と言われていたので、いつもイジメられながら、これは当たり前のこと、お金を借りて返さずに父親は逃げたのだから、その責任は自分にもある。と考えて、反抗することはなかった。

 

 

弟子の葬儀

話を戻して。
選ばれた限り、必ず間に合うようにという思いで、走り続けたが、途中で息を切らして倒れこんでしまった。この弟子は元々心臓に問題があり、そして、そのまま息を引き取ることになった。

普通の人なら、ここで遅いな何をしてるんだと、思うのかもしれないが、宮司は、弟子を気遣い、一人の弟子にゆっくりでよいので、彼を見てきてください。といって、近くの枯れ木を取り上げ、笏に似させて作った。

相手の方には、失礼なことだが、地鎮祭に遅れる方が失礼なので、これで行きましょうと、歩き始めた。

一通りの役目を終えた宮司は、元来た道を歩き始めた、そして、途中で最初の弟子を探しに行った弟子と会うことができ、どうだったかと聞いた。その弟子は、彼が亡くなったことを告げました。

宮司は皆と一緒に神社に戻り彼の遺体のおでこに手を当てて、何かを念じているように周りの者は見ていました。

宮司は一言、彼は守護神となった。と皆に告げました。

 

 

お金を配る優しさ

それからは神式葬儀の準備が始まり、祝詞をあげ、しめやかに執り行われました。

宮司は彼が亡くなってから五日目の夜、彼の生涯は良かったのだろうか、彼が思い描いていた「人のために自分の人生の全てを捧げ、そして後悔がない生き方をしたいのです」彼はそのように生きれたのだろうか、短い生涯で。

でも、私が見ていた彼は、どの弟子よりも朝早く起きて、近くの街を歩いて掃除をして、時間になると神社に戻り、掃除を始めていた。そして、いつも悩みを神にすがる者が来れば、私でよければ、お話をお聞かせいただけますでしょうか。などといって、人々の役に立っていた。

毎月渡す小遣い銭も、全て乞食や困っている人に配っているとも聞いていた。そう考えると、もっと長生きをして、もっと沢山の人のためになりたかったろう。

しかし、彼は死ぬまでやり通したのだから、きっと何の未練もなく神となるのだろう。私の弟子に、お前がいたことを書き記しておきますからね。そして、お前が私の股肱之臣(必要不可欠な弟子)であったことを。まずは、ゆっくりと休むがいい。

 

 

人としての道

なぜ、この話を書いたのか、それは「人のために自分の人生の全てを捧げ、そして後悔がない生き方をしたいのです」と十三歳で宮司に話し、十五歳で迷うことなく出家をして「人のために自分の人生の全てを捧げ、そして後悔がない生き方をしたいのです」を成し遂げたのです。亡くなった時は二十五歳でした。

私が、彼の間違いだったところは、出家をしたことにあります。俗世と距離を置いたことが一番の間違いです。宗教に入ろうとも、なぜ在家でいなかったのかということです。在家であれば、俗世の中にいることができて、かつその中で彼の思いが実践できていれば、もっと素晴らしいことだったのにと私は悔やみます。

彼の選択肢が正しいか正しくないかは、説明が長くなるので、またいつかということにしますが「人のために自分の人生の全てを捧げ、そして後悔がない生き方をしたいのです」この言葉こそが、誰にも皆全ての人に必要なことです。

彼は、彼が思った斯界に名を馳せたことは間違いのないことでしょう。

 

 

 

 

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身より

神より
「我が子よ、最新の数百章のページ程度の新しい章から読めば、最初のページから三ページ以上づつ読みなさい。そうするといつか近づく日が来る。私が今回あなたたちにのみ降ろした神の化身はいつもあなたたちの事を考えている、それを忘れてはならない。大木の神より」

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身の言葉を皆様に解るように変換して書くものです。誤字脱字があれば、是非、相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

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