第六十三章:天国-生涯 の終え方を教える動物-Ⅱ

輪廻転生ー神←だけは必ずお読み頂き、どの章から読んでもかまいませんが、必ず、全ての章を読まなければ、それが絶対の約束です。救われるために

 

天国-生涯の終え方を教える動物-Ⅱ

 

牛のひく馬鍬

 

第四十四章の実話に基づいた話「生涯の終え方を教える動物」を詳しく書きたいと思います。お読み頂いた後に第四十四章もご覧ください。

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キビと僕

この話は、僕が生まれた時には、僕よりも先に我が家にいた牛のキビと僕の話です。

キビは僕が七歳の時には時々背中に僕を乗せてくれました。

僕を乗せてくれる時には、いつも足を折り曲げて横になるように低くなってくれて、僕がまたがると、ゆっくりと立ち上がり、じっとしています。

僕が頭をなでると、ゆっくりと出発進行です。近くの畑の道を歩いて、また、小屋に戻ってくるのが、僕とキビの遊びの時間でした。いや、きっと僕の遊びにキビが付き合ってくれていたのでしょう。

僕が八歳のころ、キビが夜になると小屋から出ていくことを知りました。でも、どこに行くのか、いつ戻ってくるのかは、八歳の僕は夜遅くまで起きていられないのでわかりませんでした。

僕が十一歳になるころ、父と母の田んぼの仕事を手伝うようになり、キビがどれだけ働き者か知りました。キビは僕の誘導で馬鍬(牛などにつけて、代掻きを土の破砕をこなう道具)を引いてしっかりと田んぼの仕事をしていました。

僕は、前から思っていたキビの夜遊び?夜出かけていくのについていくことにしました。キビの後ろを歩いていたのですが、あまりの距離に途中で歩けなくなりました。そんな僕を振り向いてみていてくれて、同じように止まって待ってくれました。

でも、いい加減これ以上は無理だと座り込んだ僕に、キビも座り込んでくれて、いかにも背中に乗ってもいいよと言っているように僕を心配そうな目で見ていました。

少年を待つ牛

 

 

僕がキビにまたがってみると、キビはゆっくりと立ち上がり僕を乗せて歩き始めました。いつの間にか僕はキビの背中を抱きしめたまま眠ってしまいました。そして、気が付いた時には、真夜中の街にいました。

キビは僕を降ろすと、目の前のゴミ箱の中に頭を突っ込み、食べられるものを探して食べ始めました。ある程度食べたところで、キビは横になりました。さすがにキビも何時間も歩いてきたので、疲れてしまったのでしょう。

僕もキビにもたれて少しの時間寝ました。そしてキビはむくっと立ち上がり、歩き始めました。僕もついていくといつしか来た道を帰っていることがわかりました。そして、また途中から僕を背中に乗せて数時間かけて小屋まで帰ってきました。

このときは、どうして毎晩小屋を出て街まで行き、ゴミを食べるのかわかりませんでした。あるとき父にキビが街に行きゴミ箱の中から食べられるものを探して、なぜ食べているのかを聞きました。

キビの餌は農場主から分けてもらう草なのですが、その量ではとてもキビのおなかを満たすことができないので、キビは自分で餌になるゴミをあさりに行くと聞きました。

僕の家でも、満足といえるほどは僕や両親も食べられませんでしたが、それでも生きていくのに足りるだけは何とか食べられました。

キビはこんな状況でも逃げ出すこともなく、毎日田んぼで馬鍬を引いて、と考えたら、どれだけお腹をすかして仕事をしていたんだろうと、僕は涙が止まりませんでした。

僕が十一歳の終わりごろに、キビに子供が生まれました。子供の名前はタクです。

キビはタクをすごくかわいがり、いつもタクを抱きしめるように一緒にいました。でも、農作業の時には、タクはまだ小さいので小屋でお留守番です。

農作業が終わると、僕が見ていてもわかるほど、キビはそわそわしていてタクの元に戻っていきました。

お腹を空かす牛

 

僕は、少しタクにやきもちをやいていました。でも、僕が十三歳になるころには、また、キビは変わらず僕とも遊んでくれるようになり、背中にも乗せてくれるようになりました。

でも、キビの背中はもともと骨がむき出しになるほど痩せていましたが、それ以上に痩せてきていることがすごく気になり、いつの日か背中に乗るのを僕はやめていました。

父が僕に、キビはもってあと数か月もないだろうといいました。その頃は、キビは小屋にいるだけで、農作業はタクが手伝っていました。

僕は、農作業が終わると毎日キビを抱きしめにいき、農場主からもらった草を僕の手から食べさせました。

それから数か月後に僕が農作業から帰ってきたら、僕よりもタクが先にキビに近づいて、母親であるキビに横たわり、僕も子供ながら、キビは死ぬんだと思いました。

僕もキビとタクとの横でキビの顔をなでて、涙があふれてきて、キビにもう一度僕を背中に乗せて歩いて、と泣きました。すると僕にはキビが動かない体を少しだけ動かして、いかにも僕を背中に乗せようとしてくれているかのように見え、そしてキビは目を閉じて二度と動くことはありませんでした。

キビはキビが子供のころ父から教えられた、田んぼのもの、畑のもの、を食べてはいけないという教えを一度も破ることはありませんでした。父の教え方がうまかったのだけではなく、キビに感じ取る力があり生涯それを守ったのだと僕は思っています。

そして僕は、キビから約束を守ること他者のために奉仕することを教えられました。

キビ、天国では馬鍬を引かないで、楽をして、僕がいつか行くのを待っていてね。

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生涯の終え方を教える動物-Ⅱ

 

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身より

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身の言葉を皆様に解るように変換して書くものです。誤字脱字があれば、是非、相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

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