チャンスに目を瞑る:第五百二十章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

チャンスに目を瞑る

 

チャンスに目を瞑る

今日は、善行を行うチャンスに出会っても、わかっていながら言葉も体も動かずにいて、己でも悩み苦しんでいる男を、可愛そうだから一度目覚めさせるために、目の前にチャンスを置いてみることにした。

そこは満員電車の中、男はドアと座席を横に見える場所に立っていた。電車が止まり乗り降りと乗客は動いていく。

ドアが閉まってしばらくすると、男は目線を少し下げた、すると男の目の前に老婆がドアを向き、手すりを持って立っていた。

それを見た男は、私の方と変わりましょう。こちらだと背もたれにもなり楽ですから、と声をかけた。

老婆は、ありがとうございます。この手すりを持っていれば大丈夫ですからと言ったが、額に汗と、どうしても苦しそうに見えた男は、では、席を譲って頂くように私から頼みますから、そのままで。といった。

老婆は、首を振りながら、ありがとうございます。このままで大丈夫ですからと言ったが、ここに男の大きなミスがある。

席を譲って頂く事を、先に老婆に告げるのか、一度、背もたれ側のことで断られているのだから、背もたれの時にも、己が背もたれから離れながら、少し肩を触って、自分の場所と入れ替わればよいだけのこともしなかったというのに、また、同じことをしている。

 

チャンスと男

席に座っている者へ、すみませんお席を譲って頂く事はできないでしょうか。と席に座っている者へお願いをして、席を空けて頂いたところで、老婆にこちらの方が、お席を譲られたいということで、空けられましたので、こちらにお座りください。

これがこの男がとりたかった行動であり、そのようなことは私は何度も話してきているが、これではチャンスを逃すばかりで、善行ができない事にも悩むことだろう。

可愛そうなので、次の駅に着いた時に、チャンスを再度上げることにした。それは、近くの者が席を立ち降りるようにしてみた。

男はすかさず、誰にも席をとられないように、荷物を放って、老婆にこちらに座ってくださいと、ようやく己の思いを達成させることが出来た。

この時初めて、男は老婆が、足も悪く杖を突いていたことに気が付いた。そして、男は思った、杖を見ていれば、この老婆が乗ってきた時点で、席を譲ってくださいと、近くの席の人に言えたのに、どれだけ立ったままの満員電車で辛かっただろうかと、最寄りの駅に着くと同時に、老婆を思い涙が溢れ、己の不甲斐なさを嘆き、しばらくはプラットフォームの上で一人立ちすくんでいた。

 

涙

しかし、この男は、最初に己のもたれている位置へ、老婆に変わりましょう、という声をかけた時点で、善行は完結し、償いを一つ終わらせ、徳を一つ積んだのです。

声をかけた時点で、善行は行ったことになり、罪の償いを一つ終わらせ、徳を一つ頂いていたのだから、これはこれでよかったということになります。

それでは己の今までのチャンスを逃した過去を考えると、己で己が許されなかったのだから、許されるまで、やるしかなかったのです。

但し、一つ一つの声掛けや、行動や、後悔するくらいなら、最初から席を譲って頂くということは、お願いをして譲ってくれた者にも、善行を行ったことになることを知っていたはずだが、毎日毎日チャンスを見逃してきた、目を瞑ってきたために、忘れてしまったのでしょう。

席を譲ることで善行が行える者に、そのチャンスを差し上げようという気持ちにならなかったのか、ここは本来、智慧を働かせなければ、結果そのようになるのです。

あなた方も、席を必要とする者に、席を譲ってくださいとお願いをすることで、席を譲った者も、徳を一つ積み、罪を一つ償ったことになることを忘れてはならない。

そういう思いでいれば、声がけはもっと自然になって、あなたの口から甘い香りで出ることになるのです。

 

チャンス

ここに来る者は誰もが、他者の為になれるようになりたいと、楽欲と善行に願いを叶えることも求める。

然るに、それは、驀然と進んだ者だけに、あなたの胸の中の神の願いを聞いて、神はそのきっかけを与える。

あなた方が、この男から学ぶことは、あなたの行う善行は、必ず、周りをも巻き込んで、かかわったすべての者を、欣快にさせることなのだということです。

この男のように、次から次へとカードを出すことはなく、最初の瞬間にチャンスに全てを、為果せることは、次のチャンスに出くわすのも早くなることを忘れてはならない。

 

善行に目を瞑らない

今回は、一つのチャンスを、どのようにして実らせるかを伝えたが、こんな単純そうな話ほど、熟読玩味であり、それほど神の七つの掟や、善行は簡単にできてしまうことであることを覚えておくとよいでしょう。

善行は、あなたが望めば、そのチャンスはいつも目の前にある。それがわからないのなら、神の七つの掟を何度も読み直してみることが良いでしょう。

あなたが、望まないから、あなたの目の前にあるチャンスを、見て見ぬ振りが出来ているのです。

朝盈夕虚、見て見ぬふりをするのなら、そうしなさい。しかし、人生の儚さを知ろうともしないのならば、あなたの胸の中にいる、あなたという神は、愚行を嘆いている。

最後に、男は老婆を席に座らせて、次の駅で降りたが、降りる時に老婆を見ることはなかった。老婆はずっと見ていて、ハイタッチの準備もできていた。かもしれない。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身