第二百四章:母

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂き、次はどの章から読んでもかまいません。但し、必ず、全ての章を読むこと、それが絶対の約束です。

 

 

故郷の村

山を下りると集落がありました。

少年はそこで生まれ育ち、遠い街に夢を求めて村を後にしました。

母はその時に、涙を流しながら、少年にお結びを作り持たせ、一言、元気でねと伝えました。

少年もお結びを列車の中で見て、泣きました。

少年は、母親が大好きだった。それは物心ついた時から、大好きだった。それでも少年が街へ出たのは、お金持ちになって母親を楽にさせて、母親に自慢の子だと言ってほしかったからなのです。

少年は急ぎすぎた、あまりに急いで夢を叶えようとして、そのために悪い連中と付き合い始めたのです。

母と子ども

少年は母の気持ちがわからなかった、成功者になれば母は喜ぶと思っていた。しかし、それは違う、母は元気でいればそれでよく、悪いことなどしない子でいてほしいと願っていた。

少年はあるとき警察に捕まったが、母親への連絡はされなかった。

それをいいことに、少年は裏の世界へと進むことになり、お金を持つことになった。そして、少年は母親に会うために、生まれ故郷である山の集落へ、何時間もかけて高級車で乗り付け、母親にお金を渡した。

高級車は見世物で、村人たちに、自慢するために、わざわざ何時間もかけて乗ってきた。
母親には、その姿が恥ずかしくてならなかった。

高級車

私には、見せかけの車は不要だよ。お前が、立派になり、見せかけの幸せではなく、良いお嫁さんでも連れて帰ってくれることが、私の何よりもの幸せだよ。

少年は、それでも母親の気持ちを理解することができなかった。

では、もっと金持ちなり、もっといい車に乗り、そして母親が望んだ良いお嫁さんは、美人なお嫁さんだと思った。

一年後に少年は、母親の元に帰ってきた。少年の思いとは違い、母親は車にもお金にもまったく興味を持たず、少年に言った。お前が、高い車に乗って帰るたびに、私は集落の皆から、口を閉ざされてしまう。どうか、この村ではスーツは似合わないから、この村に合う洋服で来ておくれ。

青年と美女

 

母親も、思いのたけを話した。しかし、少年が連れてきた婚約者には丁寧に、村一番のとれたて野菜を使った料理を振る舞い、息子がお風呂に入っている間に息子とはどこで出会ったの、と聞いた。

女性は、紹介者がいて、その人の紹介で出会いました。と答えた。

母親は、息子のどこが気に入ったのでしょうか。と聞いた。

女性は、口ごもり言葉が出てこなくなりました。

母親はそうですか、仲良くやっているのでしょうね。と話しそれ以上は何も聞かなかった。

息子が、お風呂から出てきたので、婚約者がお風呂に向かいました。

素敵な人ではないかい、お前にはもったいないようなきれいな人だ。息子は、僕もきれいだと思っているよ、母さんに気に入ってもらえて本当に良かった。

母親は、あの人はお前の何が気に入られたのか、どうなんだい。と息子に聞いた。どこっていうか、波長が合う感じかな。と答えた。

母親は、大切にするんだよ。そして、結婚したら孫を見せに来てくれることを楽しみにしてるからね。

息子は、非常に気まずい思いをしていた。それは、婚約者は非常に美人で、唯々、村の人たちに自慢したくて、お金で雇って連れてきた人であったからだ。

その夜、母親は息子に触れたくて、寝ている時に息子の手を取り息子の爪甲と自分の爪甲と見比べてみた。自分の爪甲は畑仕事で黄色く染まっていたが、息子の爪甲は、とても綺麗だった。

翌日、息子と婚約者は帰りました。

母は、いつのまにか、いつからだろうか、我が息子が嘘つきになってしまったのは、でも、その嘘は見栄を張りたかったからだろうけれど、私にまで見栄を張って、私が喜ぶと思ったことが、何よりも悲しい。

いつまでも街に出る前の息子でいてほしかった。私の手縫いの枕カバーは使っていないのだろう。きっと大きなベットに大きな枕だから、使いようもないのでしょう。

私がお揃いで縫った枕カバーに、涙をこぼした母親は、

子供の頃の我が息子はいないが、今は立派な人になったのあろう。

母はいつまでも緬思の思いで、お前を思っているよ、と心の中でも泣いた。

神様、我が息子が悪い道に進みませんように。人を傷つけたり、嘘つきになりませんように。

 

 

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身より

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身の言葉を皆様に解るように変換して書くものです。誤字脱字があれば、是非、相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

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