純粋を手に入れる:第三百九十五章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

純粋を手に入れる

 

純粋な者

ある日の事、彼女が仕事から帰って一休みをしていたところ、畳の上に体長十センチと五センチ程度の、蛇の赤ちゃんのような虫を発見して、虫恐怖症の彼女は飛び上がり、部屋の隅まで飛ぶようにして逃げました。

虫は確かにゆっくりとですが、くねくねと動いています。彼女はどうすればよいのか悩みました。いろいろな事を考えた結果、会社で使っているクリアファイルをバックから取り出し、虫の下へ潜らせて、窓の外へ一匹出すことに成功しました。

しかし、振り向くともう一匹の方がいません。これはまずい寝るのが怖くて寝れない、何とか探して、窓の外へ出さなければと必死になって探しましたが、時計を見ると深夜二時を過ぎていて、このままでは一睡もせずに会社へ行くことになると考えて、怖いけれど、眠る方を選択しました。

彼女は何か耳のあたりがもぞもぞするので、耳を搔こうとしたら、耳の中から何かが外に出てきました。彼女は、その時眠りの中で忘れていた虫のことを思い出し、まさか、と言う思いで、ベットの上に立ちすくんだところ、枕の上で虫がもぞもぞ動いているのを見て、気を失いかけました。

またも彼女は、対処方法を考え始め、クリアファイルでは枕の下に差し込むこともできない、そうかといって枕を窓の外に出しても、枕では滑って落ちてもくれないだろう、こうなれば、いっそのこと枕ごと窓の外から投げ出そうか、しかし、翌日に窓から手を伸ばして、枕を引っ張り上げても、泥水が少し溜まっていた場所なので、枕が使い物にならなくなると考え、もったいないから、これも却下。

 

虫とお嬢ちゃん

そんな時に、どこからともなく、お嬢ちゃん、私のことが気味悪いのだね。お嬢ちゃんに何もしないから、安心して大丈夫だよ。

彼女は、声の主が虫であることを確信したので、あなたは誰ですかと聞いてみた。虫は、誰でもなく、お嬢ちゃんと向き合えると考えた虫の姿だよ。と虫が答えた。

そして虫は、今日私がお嬢ちゃんに会いに来たのは、お嬢ちゃんの悩みに答えて上げようと思ってね。お嬢ちゃんが、本当に純粋だから、来てみたんだよ。純粋でなければ、来ることは無かったけど、これから話すことで、最後に、必ず、来てくれてよかったと言ってくれると思うよ。

まぁ、お嬢ちゃんいつまでも立っていないで、遠慮しないで座って御覧よ。彼女は、言われるがままに、距離を取って座った。

彼女は、初めに私の悩み事を解決していただけるということですが、その前に一ついいですか、その私のことをお嬢ちゃんと呼ぶのは、私はもう二十八歳なので、お嬢ちゃんでは無いと思うので、他の呼び方は無いのでしょうか。

純粋でかわいいから、お嬢ちゃんが一番合っていると思うけどね、でも、そういうのなら、Kちゃんでどうだろう。

ありがとうございます。そこで、お聞きしたいのですが、私の悩みを解決していただけることは、感謝いたしますが、気になるのは、その方法なのです。先に方法を教えて頂くことは出来ますでしょうか。

そうだよね、Kちゃんの場合には、解決の結果より、その方法に作為が無く誰も傷つくこともなく、と言う純粋さを一番求めているからね。

 

純粋

では、早速方法を説明しよう。今の仕事を辞めて、お婆ちゃんの所へ行く、この方法であれば、彼氏と別れることも無いので彼氏を傷つけることが無い、それは、彼氏もKちゃんの優しくて純粋なところが好きなので、距離は離れても、心は離れないのだから、問題はないよね。

彼氏や周りの人を傷つけたり蹂躪するのは、年老いたお婆ちゃん一人を田舎におき、自分の好きな仕事を続け、彼氏との距離をとらないこと、これを選択したなら、彼氏は、純粋で優しいはずのKちゃんが、お婆ちゃんを捨てて自分の好きなことを選ぶ人だったんだと、彼氏が好きだったKちゃんが、そこにいないことに、傷つくことになるんだよ。

次に、田舎に帰れば、お婆ちゃんの遺産狙いだというような色眼鏡で周りから見られるけれど、Kちゃんにはまったくその気持ちが無いので、気にすることも無いよね。

これが、一番良い方法だよ。Kちゃんはどう思う、私の方法は、すでにKちゃんも考えていた中の一つ方法だけれど、その中で、この方法を選択することが、良いと思うけどね。

 

純粋とは道

方法から結論まで言っちゃたけど、お婆ちゃんは軽い認知症になっているから、早めに会社に申し出て仕事を辞めて、田舎に帰ることだよ。

そうすれば、亡くなったご両親も喜ぶだろうと、Kちゃんは考えているでしょ。その思いを持って、お婆ちゃんの介護を行う事は、Kちゃんにとっても喜びであり、彼氏もKちゃんの田舎に、遊びに行くことを、毎回楽しむことになるので、彼氏にとっても良いことだよ。

虫さんの言われる方法にします。それから質問なのですが、どうして虫さんは私の悩みを知っていて、その答えを教えてくれたのですか。

私は、純粋が大好きだからだよ。Kちゃんのいる世界では、純粋でいると損をすると思う者が魑魅魍魎といて、純粋になりたくてもなれず、自分の中で皆が葛藤しているんだよ。葛藤するということは、みんな本当は純粋だからなんだ。

でも、純粋でいると、周りの者がどんどんと追い越していくので、そうすると追い越されてたまるものかと、純粋さを無くしているんだ。

他の人たちも純粋になることが出来るんだけれど、それには、ほんの少し、心のロータリースイッチを回さなければだめなんだ、でもね、道を歩き出している人にはできることなので、いつか気が付いて、回すことになるよ。

純粋というのは、ある意味、道そのものを形成しているから、純粋を手に入れなければ、道の終わりに辿り着くことが出来ないんだ。すでに、後は純粋さえ手に入れれば次の瞬間に、天の門が開く人たちが沢山いるんだよ。

じゃ、Kちゃんにとって怖くて気味が悪い私を窓から出してくれるかな。何もしないから、枕を窓の所へ持っていってくれれば、自分で下に堕ちていくからね。

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身