悲しい時には涙を:第七百五十五章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

悲しい時には涙を

 

悲しい時は涙

仕事の休みの日だけ、ボランティアとして養豚場で、豚の世話をする男がいた。男は、ヴィーガンであり、多くのヴィーガンである者達は、養豚場には反対で在り、行きたくも無いと考えるだろうが、男は違った。

男は、担当する範囲の豚たちの顔を覚えて名前を付けていた。男は、豚が大木の神の友達であるという教えを忘れることは無かった。

豚は成長と共に、必ず養豚場からトラックに乗せられ、遠い世界に旅立つ、男に名前を付けられ、可愛がられた豚たちは、何も語ることができないまま、荷台から目に涙を浮かべ、男を見つめていた。

男は、何頭もの豚がトラックの荷台からはこぶ視線へ、目と口元で声にならない声で「サヨナラごめんね、いつか僕の旅も終わり、豚さんは、これからこの世を去るけれど、私も必ずこの世を去る日が来るから、その時には必ず会う場所へ向かう」と言った。

男は、別涙が止まらないことを知っていたが、悲しい時に、辛い時に、涙を流さないのなら、涙は何のためにあるのかという思いでいた。

男は、周りに恥じることなく、豚への思いで泣きながら、トラックが見えなくなるまで、視線を逸らすことなく見送った。

 

医者

男は、三十八歳と言う年齢で、この世を去って行った。男がここに来てちょうど六年を迎えた時、他者の為への善行を行う事を忘れることなく、道を歩いた。

男は、無いものを、あるかのように見せたり、悲しいのに、落涙しない、このような生き方を選ぶことは無かった。

無いものは無いと言い、悲しい時には涙を流す。これが本来のあるべき姿で在り、この姿を見せることこそが、他者を騙さないという行為となると男は思っていた。

善い行いを拾い上げ、悪い心を捨てる、取捨選択が男にはできていた。常に肉体に負けることは無く、しかし、それは最初は辛く感じることもあったが、慣れてしまうと、自然な振る舞いとなる。

あなた方も、この男のように、悲しい時には涙し、辛い時には辛いと言える、他者を騙さない者とならなければいけない。

心なき悔悟に赦しを与えることが出来ないように、真実を生きて行く要として、徳を得る他者を助けられたときを小成と、巡り会うチャンスは、繁々とはやっては来ない。

真実をしっかりと纏い生きることは、踵を返すようなことを行うことがなく、いつも、少しでも、前に進んでいなければならない。

僅かな音が後ろで響いた瞬間に、驚いて振り返るのは、未だ道の中で迷っていることを、己へ知らせているのである。

 

拘置所

男は、初志を貫くことが出来、天国へ行ったが、この男は非常に優れた才能があり、天才児として、この世に生まれてきた。

男は、その類まれな頭脳に酔って、誰かを助けることも、善行を行うことも無く、医者になってからも、それは変わることなく、いつも知識をひけらかす者となっていた。

男は、己のことを宸襟とでも思っているような生活をしていたが、三十一歳の時に、結婚をし、わずか十一か月後に、裁判所で被告人として立っていた。

男の罪は、妻への暴力であり、医者として病院にいる時の顔と、家に帰ってからの顔は、全くの別人と化し、日常的に殴るける物を投げつける、救急車を何度呼んだことか、わからないほど、暴力は日常茶飯事と化していた。

男は、罪を認め執行猶予付きで拘置所を後にした。それから、男は以前のように驕り高ぶることが全く無くなり、智慧をも被褐懐玉としまい込んでしまって、元妻には慰謝料として、全財産と二人で住んでいたマンションを渡した。

男は、変わった。拘置所に裁判の打ち合わせに来た弁護士から、いくつかの章をコピーした紙を渡されて、読むようになり、己の愚かさを悟ったから、変わることが出来た。

 

豚

さて、男は、なぜ養豚場でボランティアをしたのか、殺すために、食べるために、無理やり子供を産まされる母豚、産んだ子供の顔も見ることが出来ない。

押さえつけられたケージの中で、子供に乳だけを吸わせ呑ませるだけで、横ばいでいる母親には一生、自分の赤ん坊を見ることが出来ないまま、子供は半年後には、とさつ場に向かう。

このような状況で、これが当たり前で在り、男一人の力で、このような悲しい豚の生涯、生まれてたったの半年で、殺されて、多くの人間の食卓に並ぶ、これを自分だけの力では、とても変えることが出来ない。

そこで、男は、それなら、生まれてからトラックの荷台に乗せられる、その瞬間までは、少しでも劣悪な環境から救ってあげる、体を拭いて、糞だらけの足元を綺麗にしてあげ、今は、これくらいの事しかしてあげることは出来ない。そう考えたからである。

男は、何頭の豚を、この養豚場から見送ったのだろうか、豚は男に感謝をしていた。養豚場からトラックに乗せられて、とさつ場へ運ばれることが怖くて、豚は泣いたのではない。

豚は、せめてもの気持ちで、優しくしてくれた男に感謝して涙を流した。

そして、豚は、とさつ場では、恐怖で泣くというが、豚は恐怖で泣くのではなく、殺すことを担当している者が、いつか過ちに気が付き、己で己を、苦しみの世界に連れて行くことになるだろうと、憐れんで涙したのである。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の言葉:これだけを行為として行えば、あなたはあなた自身で天国を選択し天国に行くのです。お金や物や宗教など必要ないのです、天国ではそんなものは無意味なのですから。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

 

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身

神より「我が子よ、最新の章から読むのも、第一章から読むのも、どの章から読んでもかまいませんが、必ず、全ての章を読むことが、今のあなたを、これからの、あなたを必ず完全に救います。それが約束です。私が今回あなたたちにのみ降ろした神の化身はいつもあなたたちの事を考えている、それを忘れてはならない。大木の神より」

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。誤字脱字があれば、是非、相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

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