老婆と兵士:第六百二十八章

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂ければ幸です。後は最新の章から読まれていき、第一章にたどり着かれれば、望みを叶え完全にあなたを救って見せます。

 

老婆と兵士

 

老婆と兵士

ある若者は、自ら戦士となることを選び、国の為に敵軍を殺すことだけを考え、敵軍を殺す夢を見た時には、嬉しさのあまり涙を流して目覚めることもあるくらい、国のために戦うことを望んでいた。

兵士となった若者は、敵軍の偵察部隊として数名で敵地の山の中に入って行ったのだが、仲間とはぐれてしまい、磁針も持っておらず、今どこにいるのかもわからないまま、声も出すことができず、山の中を彷徨っていた。

若者が目の前に明かりを見つけた、但し、敵地である限り味方が暗闇の中で明かりを煌々と点けることは無く、若者は敵軍であると判断をして、人数やその他の様子を見ることにした。

若者は仲間を探すことで疲れ切っており、様子を見るつもりが転寝をしてしまった。若者が目を覚ましたのは、若者の後ろから「腹がすいているなら一緒においで」という言葉で目を覚ました。

若者はすぐに敵軍だと判断をして、銃口を向けたが、後ろには誰もおらず、前を向くと、明かりの方へと誰かが歩いて行っているのを見つけた。

若者は「腹がすいているなら一緒においで」という言葉を確かに聞いた、だから、明かりの前まで歩いて行く者が、声をかけたのだと確信をした。

若者は、腹も減ってはいるが、敵である限り殺さなければならないと、殺せる千載一遇のチャンスと思い、勇気を出して、明かりの点く家まで歩いた。

すると、老婆が若者の為に何か食事の用意をしているように見えた。若者にとって、老婆であろうと何であろうと、敵であることに変わりはなく、銃で殺すことを決めた。

 

銃口を老婆に向ける

そして、食事の支度をする老婆に、銃を向けた。

老婆は、それを見ても食事の支度の手を止めることも、怖がる様子も見えない、何故だと思うばかりなので、若者は老婆に聞いてみた。

なぜ、銃を構えて殺そうとしているのに、怯えないでいるのか、僕はあなたを殺すためにここに来て銃を構えているのだから、多少は怖がるはずだ。

かるが故に、僕の夢の中での敵は、僕の銃口の先で、震えながら、助命の為に哀願をしていたというのに。

老婆は、お前には誰も殺せやしない、慄いているのが自分でもわかるだろう、見てごらんお前の手や足が震えているではないか、そんなことでは、こんな老いぼれであっても怪我一つもさせることなどできないだろう。

 

嘘と恐怖と正当化

恐怖と怒りはともにあり、私がお前に怒りを持っていないから、私に恐怖は付き纏うことは無い、だから、怖がりたくても、戦きたくても、何も感じることは無い。

然るに、勇敢に見えるお前は、常に怯えているのであり、自分に嘘をついて、敵を殺すことばかりを想像させているだけであることが、その証拠である。

もし、敵でもなんでも殺したならば、誰もが己に嘘をついて、いきさつが戦争であろうと何であろうと、一生そのことを正当化するために、嘘の上塗りだけに時間を割く。

そして、神を裏切った者として亡くなって行くのであり、お前も、その者達と同じになってもいいのか、お前にお前が聞いてみなさい。

焦燥感に駆られ、焦りと複雑な感覚の中にいてはいけない、常に、お前がお前に嘘をつくことがない、嘘をついては正当化しようと後で悩む者とならないため、嘘をついてはならない、己を苦しめるばかりで、何もせずに終わってしまう者となる。

お前は、お前を嘘で固めることはできない、真如という永劫の真理が、お前に纏わりついている。然るに、お前に人を殺すことなどできることは無い。

 

銃口を降ろす

若者は、銃口を降ろし、老婆に聞いた。

僕は、僕の国と、国が信じ、僕も信じる神の為に、敵国を倒さなければならないと思っています。でも、あなた一人を殺すこともできません。どうすればよいのでしょうか。

お前の信じる真実の神は、お前の胸の中にいるのであって、お前の国が名を挙げて叫ぶ、神の名を持つ神などは、本当はいない。

お前たちを束ねるため、国の上に立つ者が、お前たちを信じさせている宗教の上に立つ者と結託をして、甘い蜜を舐めるために、お前たちを戦わせている。

異なる宗教間での問題、領土問題、それらを偽りの理由として巧みに使い、お前たちに、敵対する国の宗教は、我が神を冒涜し、我が神を汚辱しているなどと、真実の神が語ることもないことを、宗教の上に立つ者が語り、それを教育として、国の上に立つ者が、お前たちが幼いころから、脳裏に叩きこんでいるのです。

その裏には、戦争によって、財を築く者たちが、戦争をする国や宗教家に働きかけを行い、戦争が止むことがないよう、欲しいものを与えては、戦わさせる。

それらの者たちは、遠い国で、戦争がより大きくなるように、戦争が無くならないようにと、いろいろな活動を行っている。

 

戦争は終わらない

お前は、私がここへ呼んだ。お前の力で戦争が終わることは無いが、戦争が誤っていることを一人でも多くの者たちに知らしめることはできる。

但し、幼いころから叩き込まれてきた誤った教えが支配する脳裏には、言葉では伝わることは無いのだから、武器を捨て、勇気をもって、戦争が誤りであることを、行為で示しなさい。

全ての国で、戦争のために、戦火の中に飛び込み戦う者に、人の道に背きたくて背き、悪逆な行為と知っていながら戦う者はいない。

敵国が悪様であるかのように語り、幼いころから摩り込まれてきた、贋造な捏造の神の名と、国の教育によって戦わなければならないと信じ、敵を殺しているのであり、真実を見ることができるのであれば、皆が武器を捨てて、敵の負傷兵を助けて道を歩くだろう。

お前は一人も殺すことは無いから、背徳に溺れることもなく、よって懊悩することもなく、お前が輪廻転生時に決めて来たとおりの道を、これからは歩けることとなる。

 

戦争と子供達と勇気

お前が、勇気のある行為を見せて、皆を正しき道に向かわせるのならば、お前は、いつか殺されるだろう、それが、お前の決めて来た道であるのだから、このスープを飲んだなら、武器をここにおいて、代わりに、この磁針をもって国へ帰りなさい。

若者は、国に戻り三年後には自国への反逆者、謀反者として公開死刑となったが、若者の三年間で残したものは大きく、若者は己の命と引き換えに、若者を知る者たちの中に、正しい勇気の種を撒いていった。

あなた方に言っておこう、動物から学ぶように、戦争からも学び、今のあなたの行いからも学び、行為に移すのです。

 

 

神の七つの掟

■ 騙さない、悲しませない、心を傷つけない

■ 親切にできる時を逃さない
勇気で言葉を「私に何か助けさせて下さい」

■ 動物を食べない

■ 罪を犯さない

■ 恩と責任・恩に報いる

■ 我慢

■ 奉仕と施し

神の化身より:神の七つの掟だけを行い、聢と、あなたが天国を選択し天国に行くのです。お金や宗教など天国にはなく、それらは甲斐無いのが天国なのです。

七つの掟は、どれをとっても難しいことではないはずです。但し、困難です。困難でなければ過去世までの「償」の輪廻転生はないわけです。

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身が私たちのいずれかに降りて来られて書いている者です。相談があれば相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身