第二百五十二章:好きで 好きで 好きで

輪廻転生-神←だけは必ずお読み頂き、次はどの章から読んでもかまいません。但し、必ず、全ての章を読むこと、それが絶対の約束です。

 

好きで 好きで 好きで

 

片思い

 

私は、今、歩いて、歩いている。

駅を出て、まだ明るいので空を見てみた。真っ白な雲が、そろそろ暗くなるよと語りかけているように、私は一歩進みかけて、また、明るい空を見た、雲は私の遥か後ろに流れようとしていた。けれど、私は離れていく雲に、ささやかれた気がしたけれど、何も聞こえなかった。

私が三年間、片思いだった人の親のお通夜の場所へ、会社からは三名が選ばれた。なぜ、私が選ばれたのかはわからない。

私は、三年間の月日を同じ部屋で働いていながら、一度も声を掛けたことも、掛けられたことも無い。

でも、好きで、好きで、だからなのかも、一度も話しかける事が出来なかった。ある時、私は、社員旅行の時の写真を、私とあの人だけ残して切り取ったことがある。その写真を枕元に置いていて、独り言のように、語り掛けているように、明日は話せるチャンスがありますように。

 

好きなので話がしたい

私は、歩きながら、あの人が遠くなるのを感じた。もうこれで終わりになるんだ。そうしていると、あの人の家の前に着いた、そこからの記憶は今は忘れてしまっていても、最後に、彼に頭を下げた時に、彼も頭を下げてくれた。

好きで、好きで、仕方なかった人と一番近くに数秒間、時を過ごすことができた。

私は、あの人の家を出て、あの人は泣いていたのだろうかと、ふと思った。やはり目を合わせることは出来なかった。

あの人が今泣いていても、私は泣いてはいない。思いの全てが今日という日で忘れ崩れ落ちていくことが、私の胸のなかで、斡維のように巡りまわっていた、片思いは去っていく、どこへ、どこへいくの、でも、もう帰ることはない。

私は数年後に結婚をして、子供ができて、ありふれた日々を過ごしている。ふと、あの人のことを思い出してみると、あの人も、家族ができて、ありふれた日々を過ごしているのだろう。

 

好きだったことが分かった

ある日、通り道であの人に出会った。あそこの会社にいましたね、と二人で、その一言だけで、二人ともに笑い出していた。

会話は、とくにあるわけではないけれど、どうしているのと互いに、お茶を飲もうと、初めて三年間思い続けた、話したかった、触れたかった、その人と数年もたった今、二人だけで正面から見ながら、見られながら、こんな時が来るとは、私の頭は、数年もたった今だから、もう死ぬ日が来るまで会うことが無いのだからと、伝えてみた。

私は、あの会社にいたお通夜の夜で忘れたことがあります。それまでの三年間、好きで、たまらく好きでいたんです。

答えは、言ってくれなかったのは、と聞く方がおかしいよね、好きだったのは私の方です。

だから、声もかけれないし、でも、今もあんなに好きだった人に近づけて頭を下げ下げられた、あの数秒間は、もう、あれが最初で最後です。

私は、忘れていた胸の鼓動が湛溺に落ち込みそうになり、もし、子供がいなければ、何かが変わる人生をなどと、ありえもしないこと考えてしまった。

 

最後の最後の日

神様が、なにかのことで渥美のような美しすぎる、二人ともの片思いに会わせてくれたのかもしれない。でも、これで、二人は二度と会うことは無い。一生忘れえぬ好きだった片思いは、今日になったけれど、あの日の、あの三年間は互いに好きで、愛して、沈黙の恋をしていたんだと。嬉しかった、

でも、家に帰ったら、今日という日をすべて忘れよう。それは、きっと今日会わせてくれた神様へのお礼になるのだから。

あなたを私が失う、あなたが私を失ったことに、日が暮れるまで話せたことで、きっとあなたも思っていて、それにため息をつくこともなく、甘い言葉は何もなかったけれど、あなたの微笑みを見る事が出来た。

私も、あの人も、まるで子供の頃のような恋をしていたんだと思う。

 

二人を見ていた神の化身

この様な二人の話は、ごくありふれた日常のことだけれど、私は、この二人が出会った時から、いつも見ていた。

人を愛するということは、心に収めるときもあり、でも、人生は互いに決めてきている、もしかすると、この二人が、ともに二人で人生を送ることが幸せなのか、今の二人が幸せなのか、それは、未来にしかわからない。

互いに道は違っても、愛することに何も変わらなかった、片思いの日は、通夜の夜で終わったのですから。

もう、この二人には、涙に沈むことはない。

この二人は、互いに知ることはないけれど、ここに来て、幸せとはと考え、人に与えられる幸せのために、生きている。

 

 

 

 

私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身より

神より
「我が子よ、最新の数百章のページ程度の新しい章から読めば、最初のページから三ページ以上づつ読みなさい。そうするといつか近づく日が来る。私が今回あなたたちにのみ降ろした神の化身はいつもあなたたちの事を考えている、それを忘れてはならない。大木の神より」

(神の化身の代筆者です。代筆者とは神の化身の言葉を皆様に解るように変換して書くものです。誤字脱字があれば、是非、相談フォームよりご連絡お願い申し上げます)

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