第三十九章:愛する妻により天国へ-Ⅱ

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愛する妻により天国へ-Ⅱ

 

花束と愛する妻

 

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妻と結婚をしたのは、私が三十八歳、妻が二十二歳のときです。

それから結婚生活が始まるのですが、結婚してわかったことは、妻はあまり話さない人だということです。

後は、私が休みの日には、あそこに行きたいといえば、喜んでついてきてくれ、私が、映画を見て泣いていたら、その気持ちを察してくれました。

ただ、妻は不思議な人で、ある時私がおそろいのパジャマを買ってきてほしいと、多額のお金を渡してお願いしたところ、そのお金で買える最高級のパジャマセットを買ってきました。

まさか、私はパジャマに多額のお金をかけるとは夢にも思わなかったので驚きました。

これは、あくまでも金銭感覚が無いとかではなく、一つの例であり、金銭には全く関係なく、数えれば枚挙に遑がなく、完全に天然だったのです。

私の当時の趣味は、川での魚釣りで、毎週末の休みのうち一日は必ず釣りに行きました。当然、妻も一緒ですが、妻は釣りはしません。

妻は私が釣りをしている間、何をしているのか私が見ると、河原の土手にできた、小さな小さな穴を見つけては、平気で一時間くらい見つめているのです。

あるとき妻に、何を見ているのか聞きました。

妻の答えは、虫が掘った穴だと思うので、どんな虫が穴を掘ったのか見たいので、出てくるのを待っている。と答えました。

そして、いくら待っても虫が出てこないと、別の穴を探しては、ずっと見ている、お昼のお弁当の時間以外は、それの繰り返しでした。

私の釣りの一番の楽しみは、手製のビニールプールを持って行き、釣り場で水を入れ、魚が釣れると、そのプールで泳がせて、魚に話をしていました。

当然、魚には何も伝わりませんので私の独り言ですが、そうして、帰る時には、川に全ての釣れた魚をリリースしていました。

そんなある日の事、釣りに行っていたところ、魚が釣れました。

近くで見ていた、おじさんが「その魚、頂けませんか」と聞かれてきたので、リリースするのですが何に使われるのか、と聞いたところ、網に入れてカニの餌にして、カニを捕まえるといわれて、「すみません。お断りします」といって、すぐに魚はリリースしました。そんなある日、お昼のお弁当を食べているとき、妻に私は何気なく、質問をしました。

この質問の答えが、私の人生を大きく変えることになりました。

「釣られる魚は、針が口に刺さるわけだけど、痛いのかな」と聞くと、妻は、いつもならば、ぼーっとしているのですが、その時だけは「痛いよ」と、すぐに答えました。

本当に普段はボーっとしている妻のその一言、その一言で、私は釣りをやめました。

そして、私は妻の事をだんだんと、神様ではないかと考え始めることになります。

無宗教の私には、神が何なのかはわかりませんが、なんとなく想像した神様です。

私は、妻に何でも相談するようになりますが、妻の答えは、相変わらず、ボーっとした回答で、聞いても無駄なのですが、それでもなぜか気持ちが満たされました。

釣りをやめたあの日以来、私は妻の体に簡単には触れられなくなりました。

これは、決して良い意味ではないとは思うのですが、妻が神に見えて仕方が無く、抱くこともできなくなりました。

妻は、素晴らしい人で、本当に言葉にも言い表せなく、他人には絶対にわからない、思い出すたびに、号泣するほど、素晴らしい妻でした。

 

最後の別れの日に、妻は私に次の言葉を残しました。

「私は知っていました。

あなたが、私のために、そしてあなたのために、誰かを傷つけてでも、お金を手に入れて来たことを。

私は知っていました。

あなたが、沢山のお金を、恵まれない人たちに寄付したことを、でも、そのお金は、誰かを犠牲にして作ったお金であることを。

これからは私と話したことを忘れないで、貧しくなる日が来ても、私と話したこと、あなたが私に言った理想的な生き方を、理想ではなく本当に実践していく日が来たと思って、人のために生きていってください。」

これが妻の最後の言葉でした。

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私は同じ話、同じことを何百回も言います。

神の化身より

副題:輪廻転生、生まれ変わりの終わり

 

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